【レビュー】ゲーム実況者がTASCAM US-322(オーディオI/F)を導入してみた!(US-366もどうぞ!)
久しぶりのブロマガになりました。おんです。
今回は2013年7月18日に私が購入したTASCAMのオーディオI/F『US-322』を紹介します。
~US-322ってなぁに?~
US-322とは2013年2月下旬に発売されたDSPミキサー搭載USB2.0 96kHz対応の
オーディオインターフェースです。
「オーディオインターフェースって何?」という方は、下記の説明をご覧ください。
オーディオインターフェース (オーディオI/F、オーディオI/O)は、PCのサウンド機能を強化するための周辺機器です。US-322と同時にUS-366というオーディオインターフェースも発売されましたが、
プロが使うようなマイク、ギター、ベースなどを接続するためのさまざまな端子を追加することができ、また ノイズの少ないクリアで高音質な再生・録音が可能になります 。
(VIPで初心者がゲーム実況するには@ Wiki - オーディオインターフェースから引用)
US-366の方が機能が豊富で、価格も3,000円ほど高くなります。
US-366では、入出力数が多い、COAXIAL/OPTICALデジタル入出力がある、
フットスイッチが使用できる、そうです。(US-322では全て不可)
※詳しくは、「US-322の製品情報ページ」下部の「US-366のみの機能」を参照。
US-322とUS-366では共通の機能が多いためか、
マニュアルやドライバなどが共通(どちらにも対応)しているものが多い気がします。
このブロマガではUS-322に関しての紹介ですが、
US-366のユーザーにも参考になればいいなと思います。
~なぜオーディオI/F(US-322)を導入したのか?~
私は以前、Creative Sound Blaster X-Fi Go! Pro(外付けステミキ)を使用していました。
サウンドの設定でマイクの音量をMAXにしても配信で流れる私の声が小さかったため、
マイクブーストをONにしていました。
しかし、マイクブーストをONにするとマイクが私の声だけでなく、
パソコンのファンの音を拾ってしまい、常に配信にファンの音が流れていました。
その状況を改善する(配信の音質を良くする)ために、オーディオI/Fを導入しました。
結果的にパソコンのファンの音が配信で聞こえないように(限りなく小さく)なったので、
オーディオI/Fなどの機器を導入してよかったと思います。
~なぜUS-366でなく、US-322にしたのか?~
私の場合、上記に示したように使用の用途が明確に決まっており、
「歌ってみた・作詞・作曲」などの活動をする予定も一切ないため、
価格が安くて機能が少ない(シンプルな)US-322を選択しました。
私が購入するときに色々と調査しましたが、US-366ユーザーの方が多いみたいです。
その理由は、ネットでのレビュー記事、Twitter検索、niconicoでの検索など、
どのように調べても、US-366の情報の方が多いためです。
(機能はUS-366もUS-322もあまり変わらないため、レビュー記事としては有用である。)
~US-322を開封しよう!~
まずは外装や概観などを紹介します。(図1)
使い方や設定例はその後に書きます。
図1 US-322の外装
(左上:表面 右上:裏面 左下・右下:側面)
※このブロマガの画像は、全てクリックすると拡大表示(800×600くらい)できます。(左上:表面 右上:裏面 左下・右下:側面)
次に内容物の紹介です。(図2)
・US-322本体
・CD-ROM(ドライバ)
・DVD-ROM(Cubase LE)
・USBケーブル
・クイックスタートガイド
・保証書
図2 US-322の内容物や付属品
本体は 見た目はメタリックな感じで、適度な重量があります。(図3)
表面に調整つまみ多数、前後の側面にケーブルの接続口、裏面に1つスイッチがあります。
なお、左右の側面には接続口はありません。
図3 US-322本体
~US-322のインストール・設定をしよう!~
ドライバをインストールしましょう。
付属しているクイックスタートガイドを見ながら設定すれば簡単です。
2013年8月18日現在、最新ファームウェアおよびドライバーV1.02です。
US-322付属のCDのファームウェアおよびドライバーは最新ではない可能性があるため、
US-322の製品情報のサイトから、最新のものをダウンロードしましょう。(図4)
※本体に付属している取扱説明書(マニュアル)・CD-ROMの中身は全てUS-322の製品情報のサイトからダウンロードできます。
図4 US-322の製品情報のサイト
インストール終了後に再起動をしたら、パソコンのサウンドの設定を変更します。
「再生デバイス→スピーカー(TASCAM US-322)→既定のデバイスとして設定」(図5)
このように設定すると、US-322から音が再生されます。
図5 サウンド設定例
インターネット生放送(ニコ生やUstreamなど)をする場合は、
さらに設定をする必要があります。
①パソコンのサウンドの設定を変更します。(図5)
「録音デバイス→ライン入力(TASCAM US-322)→既定のデバイスとして設定」
②NLE・FMEなどの音声設定を変更します。(図6)
「オーディオデバイス→ライン入力(TASCAM US-322)」
図6 外部配信ツールの設定例
(左:FMEAutomator 右:Niconico Live Encoder)
(左:FMEAutomator 右:Niconico Live Encoder)
③US-322本体の裏面にあるMODEボタンを「ステレオミックス」にします。(図7)
図7 US-322本体の裏面
~US-322を実際に使ってみよう!~
US-322本体にイヤホンとマイクを接続します。
同時に、私の配信環境(+機材)も紹介したいと思います。
・イヤホン
3.5mmステレオミニプラグはUS-322には接続できません。(図8ー10)
変換プラグを使えば、3.5mmステレオミニプラグのイヤホンでも使用できます。
マニュアルにもあるとおり、初めてUS-322でサウンドを聞くときには、
本体のPHONESのつまみを最小の状態にしておきましょう。
つまみの位置によってはイヤホンから大きい音が流れてくる可能性があります。
図8 普通のイヤホン(3.5mmステレオミニプラグ)は接続できない
図9 変換プラグを使用すれば普通のイヤホンも使える
図10 普通のイヤホンの接続例(変換プラグ使用時)
・マイク
US-322の製品情報のサイトのFAQsによれば、プラグインパワーのマイクは使えません。
プラグインパワーのマイクとは、パソコンに挿して使うマイクのことで、
以下の市場のようなマイクのことです。
音響機器初心者の私は、普通にプラグインパワーのマイクを使おうとして、
「あれ? いつものマイク使えないじゃん! どうすればいいの?」と慌てましたw
そこで、BEHRINGERのUltravoice XM8500というダイナミックマイクを購入しました。
「最初だし安いマイクでいいかな。」という理由で選びました。(図11)
サウンドハウスのレビューを見ると、入門用のマイクとしては良いらしいです。
図11 BEHRINGERのUltravoice XM8500
XM8500にはマイクケーブルが付属していないため、
CLASSIC PRO MIX030というケーブルをマイクと一緒に購入しました。(図12)
US-322にイヤホンとマイクを挿すと図13のようになります。
ここまで来るとそれっぽくなって来ましたね!
図13 US-322のイヤホンとマイクの接続例
・マイクスタンド(おまけ)
ゲーム配信では両手でコントローラを握るため、マイクスタンドは必須でしょう。
マイク購入後にAmazonで「GW デスクアーム式 卓上マイクスタンド ブラック MS-001」という
マイクスタンドを購入しました。
私はPC周りのスペースに余裕が無いため、図14のようなものを使用しています。
図14 マイクスタンド
これで配信の準備ができました!
配信時の私のPC周辺は図15のようになっています。
図15 私の配信環境
~US-322を操作してみよう!~
簡単なUS-322(US-366)の操作方法を紹介します。
マニュアルに機能の説明は書いてあるので、ここではマニュアルに書かれていないことを
補足していこうと思います。(自分が実際に生放送をして試したことを元に)
図16はUS-322本体の表面・裏面の画像です。(画像はUS-322の製品情報のサイトからお借りしました。)
つまみやスイッチが多いため、それらの機能・役割を紹介します。
図16 US-322本体の表面・裏面
・INPUT1…マイク(Line1)の音量を調整する。配信に流れるLine1の音量も変化する。
・INPUT2…マイク(Line2)の音量を調整する。配信に流れるLine1の音量も変化する。
・MON MIX…裏面パネルがMULTI TRACKのみ効果がある。INPUTにつまみを
回すとマイク音が、COMPUTERにつまみを回すとPCの音が大きくなる。
※STEREO MIXの場合は効果なし。
・PHONES…自分の耳に聞こえる音量を調整する。配信に流れる音量は変化しない。
・LINE OUT…ライン出力端子(OUT 1/L、OUT 2/R)の出力レベルを調整する。
※自分で機能を試せないため、LINE OUTの文章のみマニュアルを引用しました。
・MIC LINE/GUITAR…ギターを使う場合はGUITARに、マイクを使う場合はMICにする。
・OFF/48V…ファントム電源が必要なコンデンサーマイクを使用するときは48Vにする。
・MODE…ゲーム実況のように、PC音を流しながらマイクで自分の声を録音(録画)すると、
MULTI TRACKの場合は、自分の声のみ録音(録画)される。(PC音は録音されない)
STEREO MIXの場合は、自分の声とPC音が両方とも録音(録画)される。
・MIXER PANEL…押すとPC画面上にミキサーパネルを開く。(図17ー18)
もう一度押すとミキサーパネルを閉じる。意外と便利なボタン。
・ミキサーパネル補足
本体表面のボタンを押すと、ミキサーパネルが開きます。
ミキサーパネルをいじるとPC上で入力機器の音声の微調整ができたり、(図17)
録音中の音声に様々なエフェクトをかけることができます。(図18)
パネル画面の左上のタブで「INTERFACE→MIXER→EFFECTS」を変更できます。
これらの機能に関しては私は勉強中なので、何をどうするとどうなるか紹介できません。
図17 ミキサーパネル
図18 ミキサーパネル
~US-322の不具合?や解決法~
・「動画を編集しようかな」と思いAviUtlを起動すると、
PCが一時的に高負荷になって音声が乱れることがある。
(一時的な現象なので、AviUtlが起動完了すれば元の音声に戻ることもあれば、
編集中に定期的に音声が乱れることがある)
他のサウンドデバイスではこのような現象は起きないため、
おそらくUS-322が原因だと考えられます。
・気づいたら音声に「ブツブツ」ノイズが乗っていることがあります。
再起動するか、US-322裏面のMODEのスイッチをいじると直ります。
・その他、いくつか不具合があった気がしますが、
V1.01→V1.02のアップデートで修正されました。
~購入者向けアドバイス~
「US-366」や「US-322」とネットで検索すると、様々なレビュー記事が見つかります。
レビュー記事(ブログ)もあれば、Amazon(通販サイト)レビューもあります。
最近ではTwitterで検索しても商品の話題性を知ることもできます。
また、US-322の製品情報のサイトでも詳しい製品の解説がされていますし、
取扱説明書もダウンロードできますし、FAQsも充実しています。
US-322は発売して1年も経っていない製品なので、
生放送に目を向けた関連のレビュー記事は多くないように思えます。
ファームフェア・ドライバも定期的にアップデートされているようなので、
すぐに購入しないで様子見するというのも一つの作戦かもしれません。
~製品紹介コーナー~
私が今回のブロマガで紹介した製品をまとめて紹介します。
マイクケーブルはサウンドハウスで購入したため、ここにリンクはありません。
~参考にさせていただいたサイト~
私自身がUS-322を設定するとき、今回のブロマガを書くにあたり、
以下のサイトを参考にさせていただきました。ありがとうございます!
私のブロマガではカバーしきれないことがたくさん書かれています。
是非参考にしてください!
・歌ってみた用 オーディオIF US-322 US-366 設定例
・DSP搭載の低価格オーディオインターフェイス、TASCAM US-366がスゴ過ぎる! - 藤本健の“DTMステーション”
・最大6IN/6OUTで、DSPエフェクト搭載のTASCAM US-366を使ってみた - 藤本健の“DTMステーション”
以上です。
他の解説記事と差別化したいと思って、ニコ生向けに書いたのですがいかがでしょうか?
少しでも読者のみなさんの参考になれば幸いです。
~ニコニコ動画・ニコニコ生放送関連のブロマガリンク~
2013-03-19 【画像多め】ニコ生(ゲーム実況)で使用している機材紹介
2013-06-04 【画像多め】ニコ生(ゲーム実況)で使用している配信ソフト紹介
2013-05-14 アマレコTVで録画時に録画ファイルに挿入されるロゴを消す方法
2013-05-21 アマレコTVで録画した動画をニコニコ動画に投稿する方法
2013-08-31 ゲーム実況者がTASCAM US-322(オーディオI/F)を導入してみた!
2014-05-28 MonsterX U3.0Rが使えなくて詰んでた…(追記あり)
2015-02-05 初めてパソコンを自作してみた!
おんブロマガのまとめ・一覧
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