『不思議のダンジョンシリーズRTAフェス』が良かったので感想を書く

 お久しぶりです。おんです!

 本稿では、2020年2月末に開催された「不思議のダンジョンシリーズRTAフェス」というイベントの感想を書こうかなと思います。
(なかなか文章がまとまらなくて寝かせていたら公開まで時間かかってしまってごめんなさい)

■目次

・「不思議のダンジョンシリーズRTAフェス」とはどんなイベント?
・「不思議のダンジョンシリーズRTAフェス」のどこが良かった?
・「人を集められる」というのはすごいこと
・その他、私が感じたこと
・参考サイト


不思議のダンジョンシリーズRTAフェス」とはどんなイベント?

 不思議のダンジョンシリーズRTAフェスは「不思議のダンジョンシリーズ」及び「その他のローグライクゲーム」をテーマにしたRTAラソンイベントです。各プレイヤーが自宅からRTAを行っている様子をオンライン上で配信します。

Mystery Dungeon RTA FESより引用

 「RTA in Japan」といういろんなゲームのRTAをリレー形式かつ連続で行うオンラインイベントが数年前から行われています。海外で行われているRTAイベント「Games Done Quick (GDQ)」の日本版が「RTA in Japan」で、今回の「不思議のダンジョンシリーズRTAフェス」は「RTA in Japan」を「不思議のダンジョン」シリーズのゲームだけにして、「RTA in Japan」のTwitchチャンネルを借りて行われたという感じだと思います。
 今回のイベント主催者は「RTA in Japan」の運営者と異なりますが、「RTA in Japan」への参加経験もあるようで、今回のイベントコンテンツもほぼ「RTA in Japan」と同じと感じました。

不思議のダンジョンシリーズRTAフェス」のどこが良よかった?

 私は「初代シレン」「シレン2最果てレース」「アスカ裏白レース」を視聴しました。アクティブの視聴者数(同接=同時接続者数)は約3,000~4,000で、この数字に価値があるのではないかと思っています。

 私自身がシレン配信者なのでその視点で話を進めますが、このご時世で非公式のシレン関連の企画でこれだけ人を集められる企画はほとんどないのではと思います。(かつてニコ生シレン全盛期の2010年に「ニコ生総合コミュニティ」で行われたシレン大会[第5~6回]がそれに匹敵する?規模だったかもしれません)

 今回のイベントで良かったと思うところは、「動画勢(未プレイだけど基礎知識がある)」だったり、「昔プレイした経験があるけどうろ覚え」のような、いわゆる「ライト層」に多くリーチできた可能性が高いのではという点です。
 「RTA in Japan」は基本的にプレイヤーとは別に解説者を設けており、ライト層にもわかりやすいように構成されており、今回のイベントも同様で良かったです。

 そういったライト層にシレンなどの面白さ&奥深さを布教できたことが素晴らしかったと思います。ゲームの人口を増やすためには、このようなユーザーを取り込んでいくのは不可欠です。

 今の時代、シレン大会をやっても、普段からシレンに触れている身内(生放送や動画を視聴or投稿or配信している)にしか届かず、ライト層には届かないことがほとんどです。(大会によって、「ゲームを広める」とか「身内で盛り上がる」とか目的が違うので、ライト層に届かないことは決して悪いことではありません)

「人を集められる」というのはすごいこと

 2009~2014年頃(?)、まだYouTubeもメジャーなものになっていなく、かつてニコニコが盛り上がっていた時代は、視聴者数も多く「面白いことをやれば人が来る」ことが多かった印象がありますが、今の時代だとニコ生、YouTubeLive、Twitch、OPENREC.tv、Mildomなど、ここに挙げきれないほどゲーム配信プラットフォームも非常に多く、ユーザーも分散したことで、いくら面白い企画をやってもそもそも見つけてもらえない可能性が高い環境になっていると思います。

 今の時代は「視聴者数はコンテンツ依存というよりもユーザー依存」という傾向が以前よりもかなり強いと思っています。つまり、大会を盛り上げたい、多くの人に見てもらいたい場合は、有名人や界隈への影響力が強い人を連れて来るということです。

 このように、人を集めることが難しい時代に「不思議のダンジョンシリーズRTAフェス」がこれだけの人を集められるのは、これまで「RTA in Japan」が作ったコミュニティがあってのことだと思いますし、これからも大事にしていってほしいです。
 まだまだ「RTA in Japan」も「不思議のダンジョンシリーズRTAフェス」も、ゲームタイトルや参加者次第ではもっと集客できる、盛り上がる余地はあると思っていますが、運営なりの方針があるはずなので、私のような外野はとやかく言わずに見守りたいと思います。

その他、私が感じたこと

 このようなお祭り的なイベントで「風来のシレン」が扱われる場合、大半は「風来のシレンSFC)」だけなのですが、今回のイベントでは扱う作品は募集ということもあって「風来のシレンSFC)」「風来のシレン2 鬼襲来!シレン城!(N64 )」「風来のシレンGB2 砂漠の魔城」「風来のシレン外伝 女剣士アスカ見参!(Win)」の4作品と、「おー!」と思えるラインナップでした。

 少し残念だったのは、最も人気も知名度も高いはずのSFCは走者1人(解説兼任)ということです。種目はany回マムルRTA(データ作成からマムルマークを付ける=フェイの最終問題クリアのRTA)の単走だったのですが、走者2~3人で並走形式にするなり、TMTAを複数人で並走するなりすることもできたのではないかなと思っています。(走者のNさん、きちんと走り切ったし、プレイしながら解説も丁寧だったのですごかったです)
 もし次回があればもっと参加者が増えると良いなと思います。

RTAinJapanの不思議のダンジョンシリーズRTAフェス - 不思議のダンジョン2 風来のシレンをwww.twitch.tvから視聴する

 今回、視聴した中で面白かったのは「シレン2」の最果てへの道の3人並走と「アスカ」の裏白蛇の3人並走。
 「シレン2」に関しては、私は過去に少し触ったくらいで最果てTAについてもそんなに知識がなかったのですが、丁寧な解説のおかげで楽しめました。
 「アスカ」に関しては、アスカTAのトッププレイヤーも参加するなど、メンバーも豪華だったり、プレイの内容もすごかったりと見ごたえがある内容でした。うまい人でもこういう一発勝負のイベントで力を出せないということもあるので、見ているこっちもドキドキしながら楽しく見れました。(みんなに見てほしいのでネタバレはしません)

RTAinJapanの不思議のダンジョンシリーズRTAフェス - 不思議のダンジョン 風来のシレン2 鬼襲来!シレン城!(最果てへの道99FTA)をwww.twitch.tvから視聴する

RTAinJapanの不思議のダンジョンシリーズRTAフェス - 不思議のダンジョン 風来のシレン外伝 女剣士アスカ見参! for Windows(裏白蛇TA)をwww.twitch.tvから視聴する

 ふと思ったのは、今回のような募集企画であれば、シレン3~5が多くの人の目に触れるチャンスなのではということです。一般的には「シレン3なんてなかった」「シレン4~5は夜があるから嫌い」のような断片的なイメージしか持たれていません。
 各作品とも良いところがあるので、このようなイベントで扱われて多くの人に見てもらえればそういうイメージを払拭できる、良さを知ってもらえる数少ないチャンスなのではないかと思っています。(シレン3に関しては思うところもありますが、シレン4-5は普通にオススメしたいです!)

 私は特にシレン4-5も好きで、プレイしたことがない人に知ってほしいと思っています。今回のイベントのような「不思議のダンジョンは知っているor興味がある」「RTAに興味がある」という視聴者にリーチできるのは貴重な機会なので、次回このようなイベントがあれば何かしら携わりたい気持ちはあります。(今はイベント直後だったり、いろいろ余裕があるのでそういう気持ちになっているだけなのかもしれない)

 ちなみに、次回の「RTA in Japan」は8/13-16で、ゲームの募集は5/24までとのことです。

・参考サイト

不思議のダンジョンシリーズRTAフェス
https://horaro.org/mysrtafes/mysrtafes1

RTA in Japan
https://rtain.jp/

Games Done Quick

https://gamesdonequick.com/



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