【検証】SFC風来のシレン 透視いちしの VS ワナ師 早く降りれるのはどっちだ!? 結果編
この記事を執筆するにあたり、遊さん(co340831)に監修したいただきました。
※フェイTA記録が52分15秒の生主さんです!
特に検証方法の部分で多くの助言をいただきました。
この記事は、以下の記事の続編になります。
【攻略】透視いちしの VS ワナ師 早く降りれるのはどっちだ!? 理論・準備編
~検証中の冒険の立ち回り~
・透視いちしの
階層移動後すぐに、敵に一時しのぎの杖を振って階段の位置を特定して階段へ向かった。
一時しのぎの杖を振って階段がわからなかった場合は、もう一度杖を振った。
階段部屋が隠し部屋(素振りをすると開く、埋まっている部屋)の場合、
フロアを巡回して隠し部屋を目指した。
階段部屋がモンスターハウス、バネ部屋マップ(部屋が10個で通路無し)の場合、
カラクロイドの肉を使い、落とし穴を作って次の階層へ行った。
その他に、ワナの罠を踏んだ場合、カラクロイドの肉を使用したが、
階層移動後すぐにカラクロイドに肉を食べるということはしなかった。
一時しのぎの杖を振って階段の上にいるモンスターは、
正面マスター・物荒らしなら通常攻撃で、それ以外の敵はブフーの杖で対処した。
・ワナ師
最初の5回くらいの冒険では、階層移動後にカラクロイドの肉を食べて、
落とし穴を狙っていたが、フロアを巡回した方が早そうと判断したため、
積極的にカラクロイドの肉は食べなかった。
格子マップ(12部屋)、バネ部屋マップ(部屋が10個で通路無し)、
モンスターハウス確定マップ(2部屋、4部屋)
一通り巡回した後に遠い位置に階段があるとわかった場合、
カラクロイドの肉を使って落とし穴を作り次の階層へ行った。
・共通
自分の前に立ちはだかる敵は、種類に関わらずブフーの杖を振って対処した。
正面マスター・ハイパーゲイズ・洞窟マムル(特殊攻撃が実質無い敵)は、
ブフーの杖で対処せずに引き連れて巡回したが、
それ以外の敵は対処しないと時間がかかるか、アイテムが潰される可能性があるため、
引き連れずにブフーの杖で処理した。
~検証結果~
透視の腕輪&一時しのぎの杖(以後、透視いちしの) or ワナ師の腕輪(以後、ワナ師)を駆使して、
60-99階の区間タイムを30回ずつ計測した結果は以下の通りになった。(表1)
計測の順序は、透視いちしの(1回目)→ワナ師(1回目)→ワナ師(2回目)→
透視いちしの(2回目)→透視いちしの(3回目)…と実施した。
平均、最速、最遅タイムともに、透視いちしののタイムの方が早い結果だった。
特に平均タイムは透視いちしのの方が40秒近く早い結果だった。
標準偏差の値は透視いちしのの方が低く、ワナ師の方が高かった。
表1 区間タイムの計測結果
透視いちしの | ワナ師 | ||||
0:14:59 | 0:14:06 | 0:13:07 | 0:14:21 | 0:17:06 | 0:15:32 |
0:10:43 | 0:13:58 | 0:13:56 | 0:16:12 | 0:15:34 | 0:15:53 |
0:14:09 | 0:14:11 | 0:13:54 | 0:17:15 | 0:14:55 | 0:12:17 |
0:15:12 | 0:15:52 | 0:12:48 | 0:15:02 | 0:16:14 | 0:13:16 |
0:13:03 | 0:13:52 | 0:13:50 | 0:12:02 | 0:17:04 | 0:12:38 |
0:13:06 | 0:14:14 | 0:13:44 | 0:15:29 | 0:12:24 | 0:12:17 |
0:13:56 | 0:15:32 | 0:13:45 | 0:16:26 | 0:12:22 | 0:13:56 |
0:14:29 | 0:15:47 | 0:16:58 | 0:15:35 | 0:13:13 | 0:14:13 |
0:12:50 | 0:13:36 | 0:16:24 | 0:14:10 | 0:16:34 | 0:15:27 |
0:14:43 | 0:14:14 | 0:11:25 | 0:16:58 | 0:14:02 | 0:14:40 |
平均 0:14:05 | 平均 0:14:46 | ||||
最速 0:10:43 | 最速 0:12:02 | ||||
最遅 0:16:58 | 最遅 0:17:15 | ||||
標準偏差 0:01:17 | 標準偏差 0:01:37 |
(表の見方→透視いちしのの1回目が14分59秒、2回目が10分43秒、、、11回目が14分6秒、、、30回目が11分25秒)
表1のタイムを時系列順にグラフ化した。(図1)
赤の折れ線が透視いちしの、青の折れ線がワナ師のグラフである。
グラフ上の赤と青の点線は、それぞれの平均タイムを表したものである。
縦軸は区間タイム、横軸はn回目の計測と設定した。
例:透視いちしのの1回目のタイムは14分59秒で、座標上の( 1 , 0:14:59 )に点が描かれる。
透視いちしののタイムで、赤点線より2分以上差がある点は4つだけだったが、
ワナ師のタイムで、青点線より2分以上差がある点は9つもあった。
図1 時系列順に並べた区間タイム
次に、表1のタイムを早いタイム順にグラフ化した。(図2)
赤の棒グラフが透視いちしの、青の棒グラフがワナ師である。
グラフ上の黄の点線は、全60回の記録の平均タイムを表したものである。
縦軸は区間タイム、横軸は各記録の順位と設定した。
例:透視いちしのの2回目のタイムは10分43秒が全記録中において最速でグラフの一番左に描かれる。
※全60回の記録の平均タイムは14分26秒
透視いちしののタイムは、黄点線(全タイム平均)よりも下に多く、上には少なかった。
平均付近にタイムが密集しており、極端に遅いタイムは少なかった。(=標準偏差の値が低い)
ワナ師のタイムは、黄点線よりも上に多く、下には少なかった。
平均付近にタイムが密集しておらず、極端に早い・遅いタイムが多かった。(=標準偏差の値が高い)
次に、表1の結果をヒストグラム化した。(図3)
透視いちしのの場合、13分30秒~14分00秒の頻度が9と最も多く見られた。
ヒストグラムは正規分布のように中心が凸の形になった。
ワナ師の場合、12分00秒~12分30秒の頻度が5と最も多く見られた。
ヒストグラムは全体的に平べったい形だった。
~考察~
(検証結果は、生データ・グラフから得られたことが書かれていて、
考察は、結果から自分なりに分析したことを書きます。)
図1より、どちらの場合も、折れ線グラフに規則的な軌跡は見られなかった。
検証の回数を重ねれば重ねるほど、徐々に検証に慣れていくため、
プレイヤーの習熟度(=操作速度や判断速度が微妙に早くなる)が上がるが、
必ずしもタイムが早くなっていくわけではないことが読み取れた。
※ゲーム性から、プレイヤーの習熟度よりも運に左右される部分が多いため。
※シレンプレイヤーにとっては当然の話だと思う。
図3より、透視いちしのヒストグラムは凸のような形、ワナ師は平らな形で、
表1より、ワナ師よりも透視いちしのの方が標準偏差の値が小さかった。
以上の図3・表1より透視いちしのの方が安定したタイムを出せることがわった。
また、ワナ師の場合、どのタイムが出る頻度も同じくらいであるため、
安定して同じくらいのタイムがでる保証は全く無いこともわかった。
つまり、「透視いちしの=安定感」「ワナ師=ギャンブル」と例えてはどうだろうか。
表1より、以下の3項目全てにおいて透視いちしのの方が優秀な結果を残した。
平均タイムでは、透視いちしのの方が約40秒も早く、(透視いちしの:14分05秒 ワナ師:14分46秒)
最速タイムでは、透視いちしのの方が約1分20秒も早く、(透視いちしの:10分43秒 ワナ師:12分02秒)
最遅タイムでは、透視いちしのの方が約15秒も早かった。(透視いちしの:16分58秒 ワナ師:17分15秒)
では、透視いちしのがこのような結果を残したのだろうか。
・理由①「敵との遭遇回数」
透視いちしのの場合、敵の位置がわかるため、通路で敵と遭遇する回数が少なく、
モンスターハウスも未然に防げる。
しかし、ワナ師の場合、そうでないため通路で敵と遭遇することが多くなったり、
モンスターハウスに突入してしまうこともある。
・理由②「ワナ発動のラグの有無」
ワナ師の場合、敵が罠を踏んだときに、SEが鳴ったり、メッセージログが表示される。
SEやメッセージログは頻繁に表示され、また迷路で敵が連続して罠を踏むこともある。
このことをトータルで考えると、タイム的にかなりロスしていることになる。
・理由③「無駄な巡回の有無」
格子マップ(12部屋マップ)など、部屋数が多いマップが出た場合、
透視いちしのだと部屋数に関わらず、無駄な巡回をせずに階段を目指せるが、
ワナ師だと片っ端から部屋を巡回して階段を探さなければならない。
流れが良ければ次々と階段を降りていけるが、流れが悪いと全く階段が見つからなく、
1分以上もロスをしてしまう可能性も考えられる。
~結果と仮説との比較~
比較について述べる前に、前回の記事をおさらいしておく。(一部抜粋)
仮説①■仮説通りだった点
・透視いちしの
安定した速度で階段を降りていける。
致命的に遅いタイムが出ない代わりに、圧倒的に早いタイムも出ない。
・ワナ師
階段の他に、落とし穴やワナの罠が階段と同様の役割を果たす。
透視いちしのと比べて、安定した速度で階段を降りていけないが、
流れが良いと圧倒的に早いタイムが、流れが悪いと致命的に遅いタイムが出る。
・透視いちしのは安定しており、ワナ師は安定していなかった点。
・透視いちしので、致命的に遅いタイムは出なかった点。
・ワナ師は、早いタイムが出たり、致命的に遅いタイム出た点。
■仮説と違った点
・透視いちしので、圧倒的に早いタイムが出た点。
・前回記事には書かなかったが、最速タイムはワナ師の場合だと推測していた点。
仮説②■仮説と通りだった点
図4 透視いちしのとワナ師の仮説のグラフ
「どちらも平均タイムは変わらないが、最速・最遅記録が出る頻度が違う。」
・透視いちしのとワナ師では、最速・最遅記録の出る頻度が違った点。
透視いちしのは平均タイム付近の頻度が高くなると予想していた。
図3と図4のグラフ(ヒストグラム)は自分の予想していた通りだったが、
予想していた以上にワナ師の標準偏差(分散)の値が大きかった。
■仮説と違った点
・平均タイムについて、透視いちしのとワナ師ともに同じくらいになると予想したが、
透視いちしのの方が早かった点。
~結論~
・今回の検証でのアイテム条件化においては、
ワナ師の腕輪より、透視の腕輪&一時しのぎの杖の方が早いタイムが狙える。
※この検証の所持アイテムは【準備編】のブロマガ参照。
~その他~
・検証をするプレイヤーによって結果は変わる可能性があります。
※プレイヤースキル=フェイTA:65分(4ヶ月前)、掛軸裏99階:肉無しで2回達成(3年前)
・ワナ師の腕輪が上手く使えるプレイヤーが検証をすると数値が変わるかもしません。
・今回の60-99階の区間タイムは約14分でしたが、
これはアイテムが完全に揃っている状況でのタイムになります。
実践で全く同じアイテム状況にはなりえないため、タイムは参考適度に捉えてください。
・ワナ師の腕輪は51階以降に店限定で出現して、出現確率は2.53%みたいです。
店の商品は約7-9個なので、ワナ師の腕輪をゲットできる確率は
2.53% × 約7-9個 = 17.1-22.77% くらいでしょう。
決して高い確率ではないため、透視いちしのを狙ったほうがいい気がします。
※51階以降のお店での腕輪出現の確率が13/256で、ワナ師の腕輪の出現確率は128/256です。詳細→SFCシレンwiki(道具の出現率)
~今後の課題~
実際に検証するかは未定(あまりやる気は無い)だが、
いくつか検証課題を思いついたので備忘録として記載しておく。
・透視の腕輪&一時しのぎの杖とワナ師の腕輪を併用する
透視いちしので階段の位置を特定して、階段までの道中では落とし穴を探す。
腕輪の装備しなおしによるタイムロスが大きそう。
・通過の腕輪
水脈に入ってこの腕輪を外すとワープできる。それを利用して階段部屋を目指す。
上記と同様に、腕輪の装備しなおしによるタイムロスが大きそう。
ワナ師と同様に運要素が強そうなので、おそらく最速タイムは狙えないのではないか。
・ブフーの杖を使用しない(透視VSワナ師)
今回の検証と違って、ブフーの杖を使用しないとどれくらいタイムに影響が出るのか。
ブフーの杖はどれくらい必須なのかということを検証できるのではないか。
(ただ、ブフーの杖を使用しないと、代わりにどの杖を採用するか決めれない…)
・壁抜け系の肉を使用する(透視いちしのVSワナ師)
50分前後のフェイTA動画を見ると、壁抜け系の肉を所持している場合が多い。
ニコ生最速記録(46分)では、透視の腕輪+死神の肉(一時しのぎの杖は未所持)で、
60-99階を13分44秒で駆け下りている。
(ちなみに、今回の検証の全60回の平均タイムは14分26秒)
ただし、肉チャートの場合、肉を作る or 分裂させる時間も考慮する必要がありそう。
~風来のシレン(SFC)関連のブロマガリンク~
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